「もう本当にこれ。本当にこれだけ。これしかないと思う。「一番やりたくないことは、朝にやる」朝起きた瞬間から、意志力は減っていく。一番意志力が残っている朝に、一番とりかかるのがおっくうな仕事に着手しておくと、その後がすごい楽。」

「「うまくやってる奴は一杯いる。自分だけ損することはない。いや、みすみす損をするのは悪だ」という価値観は、この社会に行き渡っている。その一方で、「積極的にコミュニケーションし、気持ちを人に伝えなさい。そして堂々と自己主張しなさい」という啓蒙も行き渡っている。」

「なんでも自動化が大好きなのが僕ら界隈の人間の性ですが、
会社の人が raspberry pi とウェブカメラ使って、ヨメが帰って来た時に前回と特徴量差分抽出して「髪切った?て言え」ってアラート出すシステム構築しようとしてて、割と上位の人だなと思った。」

「かつて大宅壮一氏は「テレビが日本人を白痴化する」と喝破したが、ネットは「情報」を半ば暴力的に平等化したといってもよい。」

「架空の親戚を殺して君だけのオリジナル大型連休を作ろう」

「僕の最大のライフハックは「知らない人にどう思われるかを気にしない」です。」

もう少しある分は後日へ。

野崎まど『know』(ハヤカワ文庫)720円+税
NHK-FMの「青春アドベンチャー」を思い出しながら読み進めて、面白かった。『舞面真面とお面の女』の発展系かな。ラジオドラマでは、Epilogueに該当する箇所は全てカットされて、V.deathの後半も触れてなかったような……だから尻切れトンボだったような覚えがある。どうだったかな、思い違いかもしれない。ラプラスの魔が知りたがる疑問の答えは、忌弥童子に聞いてみればいいんじゃないかとか、薬師寺天膳やDに聞いてみればいいんじゃないかとか、読了してからいろいろと想像。作中で伏せられた点に付いて妄想するのも楽しかった。

BS朝日で『点と線』の再放送を一挙5時間ばかり。病弱の妻が時刻表を読んで想像を巡らせる、というシチュエーションから『旋風の用心棒』の最終回を連想した。ひょっとしたら、その箇所は参考にしたのかな。道連れの相手は夫ではなく兄だったけど。

「2度とやらないって言っちゃうと、またしてしまったときに立ち直れなくなって下手したら死ぬとか、自分がしたことを認められなくなるので「次したらこうしてみる」って方が実際便利っすよという豆知識」

know (ハヤカワ文庫JA)

know (ハヤカワ文庫JA)