小説=深見真 原作=三浦建太郎『【小説】ベルセルク 炎龍の騎士』(白泉社)780円+税
本文イラスト10枚。
ベヘリットが出てきて、発動する、誰ひとりとして幸福にならない約束された悲劇の物語。序盤と終盤に登場する某キャラ、口調のせいで漫画の『バトル・ロワイアル』、いや、最近だと「3年B組一八先生」を思い出してしまった。チューダーやグラントといった名前が登場するけれど、もう漫画の方を読まなくなって久しいので、漫画と小説がどれくらい地続きなのか分からないのが惜しかった。最後の最後でミッドランドという地名が出てきて、それが漫画の舞台だったかな……くらいに曖昧な知識。深見真が書いている割には、ヒロイン側の描写があっさりとしていて、その辺を意識して調整しているように感じた。でも、『ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』もこれくらいのバランスだったかな、単なる思い込みかも。

ドトールコーヒー、図書館が休みの日には割引券配布が終わっていた。

「テキスト2MB超のハイボリュームの時代に、柏木楓来栖川芹香のような静かで可憐なヒロインを登場させるのは、もはや難しいのだろうか。」