「劇場版ワンピでテゾーロ様見てきて思ったけど、以前rtで『お姫さまになれなかった娘は魔女になるしかないんだ?』ってウテナの台詞があるって教わったけど、男子の場合は『主人公やヒーローになれなかった奴は怪物になるしかない』のかなって」

「男は本質的に白馬の王子様やシェーンになりたがるが、なり損なうと荒野の七人の山賊になる。」

「何かを成し遂げるには意志よりも、誰かに対する意地の方が大事だと思うんですが、人生が詰んでる人間はその誰かがいないんですよね。」

「もし物語だったら今の自分の言動はどう描写されるだろうか、と考えるのは、客観視とは厳密には違うかもしれないけれど、少し引いて自分を見るのにいいよね。」

「台風が接近するたびに、渦の頂上まで跳び上がって、手刀でずばーーーッと下まで切り落としたい衝動にかられる、アニメ「赤胴鈴之助」が大好きだったおっさんは手を上げなさい。」

「昔は昆虫博士とかガキ大将とか、そういう友人関係でのアーキタイプというかポジションがあった子供が、今はSNSで関係が広がって、博士も人気者もネットの向こうにすごい奴がいるんで、自分のポジションが決まらなくなってるのかもなあ…」

もう少しある分は後日へ。

高井忍『柳生十兵衛秘剣考 水月之抄』(東京創元社)720円+税
剣豪連作ミステリ第二弾。カバーイラストが大前壽生に変わって、1作目に比べると柳生十兵衛の剣豪ぶりが前面に押し出されている。3作収録で、1作目は一刀流の小野治郎右衛門忠明にまつわる、江戸時代らしいミステリー。これはフーダニットになるのかな。2作目は諸岡一羽流同士の決闘から始まる密室殺人。これ、以前にどこかで読んだような……と奥付を眺めて解決。樋口有介の『少女の時間』が連載されているのを目当てに読んでいた「ミステリーズ! vol.69」に収録されていた。剣の恨みは恐ろしいという話。3作目は書き下ろしで、二階堂流の“心の一方”の真諦にまつわるミステリー。柳生十兵衛が連れの毛利玄達を怒らせてしまうオチが微笑ましい。

「さっき本郷通り古書店から出てきた途端、数年ぶりに長年の腐れ縁の某数学者に出くわして、お互い「あ!」と言ったら、何の前置きもなく「最近いい定理が証明出来たんですよ!聞いてください」とはじまって、十分ぐらい説明があってから、ようやく時候の挨拶等をした。研究者はこうありたいと思った。」

柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)

柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)