久しぶりに泡坂妻夫の『乱れからくり』を読み返していたら、序盤に天保銭が登場。以下、84頁18行目〜85頁2行目。
「百文で天保銭一枚に当てられたが、明治初期には八厘としか通用されなかった。一銭に足りないところから、足りない人間を天保銭と呼んだりした。」
今では『ジョーカー・ゲーム』の風機関を思い起こさせる天保銭。『乱れからくり』に登場するなんて綺麗さっぱり忘れていた。主人公が元ボクサーというのもまるで覚えていなかったし、隕石が降ってくるのも表紙折り返しを見てすら思い出せなかった。

AbemaTVで『アルジェントソーマ』の放送が始まったそうで、ハティことハリエット・バーソロミューという名前から『トムは真夜中の庭で』を読み返したくなる。まだ早い、まだ本の内容を思い出せるので、読み返すにはもうしばらく時間を開けたい。

「「我慢するのが大人である」というのは「適切にガス抜きできる」こととセットだと思うので、これから大人になる人に指南できることがあるとすれば「我慢することを覚えなさい」ではなく「我慢したことを発散する自分なりの方法を覚えなさい」「それをするための時間と環境を大切にしなさい」だと思う」