「漫画のキャラに「いちごが好き」という設定を付けたとします。たぶん多くの漫画家志望の人はこれでキャラを立てた気になりますが、この時点ではキャラは立ってません。
「いちごを前にした時どんな反応をするか」でキャラが立ちます。同じいちご好きでも狂喜するか静かに喜ぶかは人によって違うので。」

「「いちごが好きなキャラを5人用意して描き分ける」みたいなことすると地獄のような苦しみと引き替えに、個性をどう表現するとキャラが動き始めるのか見えてきたりしますよ(たいてい一発ではそこまでたどり着けない)」

「6世紀の東ローマ帝国で後に大スピキオの再来と讃えられる将軍ベルサリウスと書記官プロコピオスが主役の戦記でありミステリとも言える高橋祐一さん『緋色の玉座』がスニーカー文庫から出る一方、オーバーラップ文庫からはカエサルが巨乳美女という遠藤遼さんの本が出る、この振れ幅がライトノベルか。」

「50年生きてて20年モノカキやってると数年でジャンルやテイストの流行り廃りが激変し、10年の単位では市場やメディアが一変するのも何度か見てるんだけど、それを「たった数年、わずか10年」と思えるのも経験ゆえなんだよな。20代の頃を思い起こすと数年待つのは永劫の苦行だ。」

「【アメリカのことわざ】
何かをせねばならない時、その方法は3つ。自分でやるか、人を雇うか、ティーンエイジャーにそれをやるなと伝える事だ。」

「あらゆる作品は「固有のリアリティ」があって、現実をトレースするような「リアル」なんてものは思いこみにすぎません。
いわゆる「リアリズム」にしたって、フィクションのひとつのモード(意匠)ってだけでしょう。」

「スタークは船を買ったよ。船頭として仲間を連れて遠洋漁業に行ってる。売人は生活苦だからこそ、仕方なくやってたんだ。
新聞によると、近年の不漁も解消されつつある。人は皆、自分のやりたいことがあるんだよクイック。とめちゃいけないんだ。
スタークはずっと僕たちの友達だ。それでいいじゃないか」

「若い人向けの研修とかで「壁を乗り越えましょう」とか「打ち破る工夫を」とか言われるけど、そこらじゅうにある「壁」をいちいち乗り越えたり打ち破ってると疲れてケガしたり病気になりますよ。人生で1?2回はそういうことがあってもいいけど、たいがいは斜めに当たって側道を探すべきだと思う。」

もう少しある分は後日へ。