2011-08-02

「証拠のない事象を断言して考えるのは
 心理学的に言えば妄想癖
 やや病気」

「そうやって面倒くさがってくれる消費者が多いんで
 ちょっとした手間でお金を頂けてますありがとう」

「まずは「問題なければ継続」を「続ける理由がなければ廃棄」 というふうにもっていく必要がある。」

「主人公は、(悪い意味での)貴族性を持たず、庶民にフレンドリーなことをアピールするため、庶民と同じものを美味しく食べることが多い。」

「編集者の対談で
「純文学は収入が少ないので、『高尚なものを書いている、
 金目当ての娯楽小説とは違うんだ』、という思いが
 作者の原動力になるので、我々もそれを煽ります」
 と言っててぶっちゃけ過ぎだろと思った」

もう少しある分は後日へ。

ゲイル・キャリガーの『英国パラソル奇譚 アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』を飛ばし飛ばしに最後まで。原題は「SOULLESS」なので、この日本語タイトルは素晴らしい。ここしばらくの洋画界にはこの改変力が足りない。で、内容は、吸血鬼と人狼が大手を振って歩いている英国倫敦で、この国唯一の、あー、体全体が『とある魔術の禁書目録』の上条当麻の右腕みたいになってるヒロインさんがその異種族絡みの揉め事に巻き込まれるというものでしたね。ヒロイン自信の感情はさておいて、能力キャンセラー万歳ストーリーが早川から出るとは感慨深い……と思ったけど、『魔法の国ザンス』とか他でも能力キャンセラーは多分とっくに登場していたのだろうな。吸血鬼だけでなく人狼も女王の傍らに控えているという設定は、『ドラキュラ紀元』から一捻り。この手の設定はライトノベルでも見かけた覚えが無いような……歴代の摂政や将軍の側に妖怪がいた、みたいな話は何処かにあったかな? あるんだろうな、知らないだけで。

定金伸治の『ジハード?』は集英社文庫の外見だと時代小説っぽく見えない事もない。雑誌とジャンプノベルでも読んでいた筈で、改訂箇所も何となく分かる。

「>いやドラキュラ伯爵はかなり弱点がない吸血鬼の部類だぞ
 基本的に弱点は後世の後付が多いからな
 十字架なんかはキリスト教の箔付けのためで
「テメー審判の日が終わるまで寝てなきゃいけないのに起きてて恥ずかしくないの?バカなの?死ぬの?」
 吸血鬼「ハズカシー!!!」(消滅
 って感じらしいし多分他の宗教の奴には効かない」