ライトノベルだと電撃は一度発表したらほとんど延期しない(高畑は別格)けれど、MFはしょっちゅうしてる。いつ刊行するか決めるのは出版社の領分ですから、既に原稿が上がっている場合だと、作者自身も発売延期の事実を把握していないことさえあります。また、人知れずひっそりと発売中止になる本も少なくない。「ISBNは取得済だが諸事情につき刊行されず終い」という本が、世の中にはいったい何冊存在(非在?)しているのだろう。考えただけで気が遠くなる。」

もう少しある分は後日へ。

水無神知宏『Gunning for Nosferatus〈1〉此よりは荒野』(ガガガ文庫)667円+税
イラストはMARUCO。カラーイラスト3枚(折込の表裏(片側は登場人物紹介、片側は本文抜粋))、本文イラスト(表紙のモノクロ版な中表紙も含めて)9枚。
西部劇のライトノベルは結構珍しくて、パッと思いつくのは……スーパーファンタジー文庫で鈴木雅久がイラストをやってシリーズくらいか。あれ、3冊くらい続いてたかな。ファンタジー成分って入ってたかなあ、覚えてないや。閑話休題。19世紀末のアメリカ西部を舞台に、特に説明もなくファンタジー世界の住人(アンデッド・人狼・淫魔・妖精・亜人ガーゴイル・ドラゴン等々)と同居しているので、当然のように宗教の出番は無し。教会は出て来なかったけど墓は十字架だったなあ。少年が家族の仇討ちを通じて成長する物語で、些か品の悪い箇所も有り、ヒロイン達に人気ものなのは、まあ主人公特権か。これ、ファンタジー成分を放り込まないといけなかったのかなあ、抜かしてもよさそうだったのに。その辺がライトノベルの宿命なのか。1巻とあるけど3年経過しても2巻は出ていない模様。「西部劇は半人前が一人前になる物語で、誰もが体を張って生きているから好きだ」云々は、『海がきこえる』の一説だったかな。そういう物語だった。

「>独学でやってるんだけど習ってみようかと思い始めてきた
>こういう場合ってどのレベルのに申し込めばいいんだろう
 ヤマハいくと面接があって
 経験があると「ちょっと弾いてみ」って言われたりする
 というかどのレベルだろうが大体合わせられるので
 先生にお願いするのが一番いい
 大体ピアノの先生は幼児から主婦まで幅広く教えてるので
 というかそうしないと食っていけない労働環境なのでどうとでもなる」

Gunning for Nosferatus〈1〉此よりは荒野 (ガガガ文庫)

Gunning for Nosferatus〈1〉此よりは荒野 (ガガガ文庫)