M浦君から『烙印の紋章?』を返却してもらって、?を渡す。手持ちはこれで打ち止めなので、続きは自助努力を期待しよう……と、これは昨日の話。ファンタジー西部劇な『此よりは荒野』をBZが読むかと思って持っていったけど、こちらもM浦君へ。

荒山徹『友を選ばば』(講談社)1700円(税別)
法螺は大きく吹こう、そうだとびきりでかく。話に聞く荒山徹の評判から、まず本のタイトルで首を傾げ、パラパラめくって主人公がダルタニャンなのでまた首を傾げる。しかし、目次の最後にある「エピローグ? 江戸」で小さく頷き、隻眼の東洋人剣士ウィロウリヴィングが登場して大きく頷く。ダルタニャンが、アーサー王伝説の地で、ケルト妖獣軍団を率いて世界征服を目論む敵に挑む。張り巡らされた陰謀、主人公たちに振りかかる危機また危機。エンターテイメントはこうでなくっちゃいけない。冒頭、「--いや、その経緯を物語るとなると、結構な尺が必要だから、いずれの機会に譲るとして、今は目下の話を進めるとしよう。」という言い回しに頬を緩めていたら、最後の一文がまた奮っててたまらない。

久しぶりにDVDのコピーなどしたものだから、すっかりやり方を忘れていた。プレイヤーに裏表を逆に入れれば、そりゃ再生できませんなあ。

「ネットは、情報の収集にとても役に立つツールですが、自然と、自分の好きな情報を追いかけていってしまうもので、自分の気づかぬうちに、自分の興味のある情報の収集に偏っていってしまい、そこで得た、限定された情報が、あたかも世間一般で起きている、広まっているものと勘違いしてしまう、ということが多分にあって、ネットを使う上で、情報の収集方法や、世間とのズレは常に意識していなければいけないところではあります。」

友を選ばば (100周年書き下ろし)

友を選ばば (100周年書き下ろし)