「人の孤独の総量は、みな平等である。この年になってそう思う。だが、自分の孤独だけは特別だと思い込みその考えに囚われると、人は自壊する。人生は孤独との戦いだけど、そンな事は忘れたフリをしてシレッと生きる、それが、大人である。(小池一夫)」

「順番が間違ってる
 やる気が起きる→勉強する じゃなくて
 勉強する→やる気出てくる
 やる気が起きるのなんか待ってたって一生起きない
 やる気と集中力の正体はただの惰性」

「つねに敵を許せ。それ以上に奴らを嫌がらせることはない。」

「物理学者のニールス・ボーアは、専門家とは「非常に狭い範囲で、生じうる間違いのすべてを経験した人」だと定義した。」

「テレビで取材受けて記者に「何で自分の身の危険を省みず助けようとなされたのですか?」って質問に
「おいおい、いつから日本は人助けに理由がいるような小せい国になっちまったんだい?」
 ってコメントする妄想をするのが交通誘導警備してる時の最大の楽しみ」

もう少しある分は後日へ。

荒山徹『柳生大戦争』(講談社)1700円(税別)
「KENZAN!」vol.1〜3に掲載された連作短編集。「柳生vs.柳生」「時代小説誌「KENZAN!」から生まれたニューウェーブ時代小説」「これまさに歴史の皮肉! 徳川幕府李朝を揺るがす「一然書翰」。朝鮮の創世神話檀君神話」の謎を解き明かす、この奇書は、柳生一族をも混乱に陥れた。が、それはまた、新たな柳生伝説の始まりを示唆する一書でもあった……。」という腰巻の惹句に偽り無し。結末がいきなり妖術使いの語りになってどうなる事かと首を傾げたけど、『友を選ばば』も相当なものだったので、まあこれくらいはこの作者にすれば有りなのでしょう。柳生但馬守宗矩が一人で事態を悪化させていく様も愉快愉快。137頁9行目〜138頁16行目に至る、柳生友矩にまつわる先輩作家の作品への語り口は、嗚呼、朝松健の『私闘学園』の他にもこんな熱心なジャンル語りを見るのは久しぶりだ。捏造って楽しいね。

本の腰巻をトリミングして裏表紙裏に貼り付けてしまうというのは面白いな。腰巻が面白い本だって幾らでもあるだろうし。

「>例えばサムライがちょっと街中の駐車場を歩いていたら
>向こうからスパルタ兵がやって来て勝負を挑んできたら
 そんなデリヘル呼んだら高校の時の同級生みたいなシチュは
 無い!」

柳生大戦争

柳生大戦争