「毒舌キャラってさ、周りが優しいから生きていけてるだけだよね」

「たぶん「とにかくこれやっときゃオタは気持ちいい」という背骨のようなものがあって、その同工異曲なのだ。歌い方、使う音色、和音、フレーズ、音域、全編にキュンキュンフレーバー。弾幕DOS 攻撃感。人間工学的。感性とかではない。理詰めで倒しくるのに殺意がない。これらの曲作ったひとの職人度は異常。わかりすぎている。」

腐女子といえばサブカル論で教授に「腐女子研究が専門なんですがこの中に腐女子はいる?」と聞かれて、腐女子がそこで手をあげられるわけないだろうに研究対象について当たり前のことすら知らない奴に研究されるなんて…!と憤っていたら、今感情を殺して笑顔を繕ってるのが腐女子ですね!って言われた」

もう少しある分は後日へ。

片倉出雲『勝負鷹 強奪二千両』(光文社文庫)571円+税
素性不明の凄腕主人公が仲間と組んで賭場のテラ銭を奪おうとするも、仲間の一人が殺され、もう一人も首無し死体に……と、まあ確かに「ミステリーとハードボイルド」タッチで、天保十四年の時代小説と言うよりは海外小説めいた雰囲気だったかもしれない。表紙折り返しの「百冊余の著作を発表し、幾つかの文学賞にノミネートされるも、新境地を拓くため、敢えて片倉出雲として再デビューす。」とか裏表紙の「実力派覆面作家が放つ、本格時代活劇の快作!」とか、こういったハッタリが時代小説だと看板になるのかあ……と変な所で感心してしまった。細谷正充の解説がまた奮っていて、なるほど、こういうのはケイパー(強奪)・ノベルというジャンルに分類されるとは知らなかった。時代小説では珍しいジャンルだそうだけど、敵は人物でぶちのめすのが主眼(である場合が多い)なライトノベルでもケイパー・ノベルは少ないだろうな。菊地秀行の「トレジャーハンター」シリーズは仲間と組まないし、日昌晶の『今宵、すべての悪党たちに―レブリガン・ド・レコール』くらいしかパッとは思いつかない。これだってケイパーだったかどうかはうろ覚えで自信がない。火浦功の高飛びレイク・シリーズ(シリーズ全てが1冊にまとまっちゃったらしいな、これ)の『宇宙カジノ略奪作戦』は面白かったけど、ライトノベルではないな。

名古屋へ。病院の付き添いがあるらしいから、まあどうだかね。

「我々はそれぞれ、違う温度で沸騰する。」

勝負鷹 強奪二千両 (光文社時代小説文庫)

勝負鷹 強奪二千両 (光文社時代小説文庫)