「郊外のシネマコンプレックスは馬鹿馬鹿しいほど大きくて、アメリカンだなあ、と何度でも思う。

大きくて変に無神経で簡単に人をつかまえるものが、私にとってのアメリカンだ。実在のUSAとはほとんど関係ない。不健康なほど清潔な、剥がしたくなるほどにこやかな、痛々しいほど均質な。そういうもの。」

「二次元の嫁なら劣化しないなんて言うなら、90年代のキャラよく見てみろ」

「文体は小説にとっての声と容姿だ。どれだけ中身がひどくても、それが美しいだけで最後までつきあってしまう。」

「好きな人には親切に 嫌いな人には丁寧に」

筒井康隆の短編集を腐海とするなら、東野圭吾の短編集は風の谷のように清浄だ。」

「姉貴からは嫌われ、妹からも嫌われた俺にとって
 二次元の姉妹ってのは理想の姉妹でなくてはならない
 そこにリアリティなど要らないのだ」

「スパッツの下に何もはいてなければそれはパンツだ」

もう少しある分は後日へ。

伊坂幸太郎『魔王』(講談社文庫)619円+税
兄が主人公の「魔王」、その5年後を弟の妻の視点から見る「呼吸」、セットの物語。伊坂幸太郎は今までまともに読めた試しがなくて、『グラスホッパー』を2回か3回くらい冒頭で挫折してた筈。という事は、『死神の精度』みたいな短篇集なら読めるのかな? 何か勘違いしていたかもしれないけど、伊坂幸太郎はオカルト作家だったのか。それとも、オカルト作家だと思う方が勘違いなのか。でも、手に取った何冊かの本だとどれも超自然現象が出てくるしなあ。そのうちまた読める範囲で適当に読んでみよう。

NHKラジオの「ラジオ深夜便」を聞いてみたら、「蝶々夫人」の演出の話。
「「挑戦を続ける傘寿」
 出演:岡村喬生(オペラ歌手)
 去年80歳を迎えた岡村さん。28歳でイタリアに留学し、国際コンクールで優勝。数々の世界の檜舞台を踏んだ。また、オペラを各地で上演する「NPOみんなのオペラ」を立ち上げるなど。オペラの普及にも努めている。去年は『蝶々夫人』のイタリア公演も成功させた。岡村さんが、オペラへの情熱などを語る。 」
両手を塞いで抵抗させないため、坊主が下から南無阿弥陀仏と書かれた鳥居を持って舞台に出るとか、何それ逆に見てみたい。

「ダメだ…箱根駅伝以来「ヤマノカミ」ってきくとどうしてもあの四角い顔が…w」

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)