デジカメや携帯と一緒に戻ってきた図書館の本を翌日真っ先に戻しておいた……と、これは一昨日の話。旅行期間との兼ね合いで返却期限までには間に合わなかったので、せめても。

相沢沙呼『ココロ・ファインダ』(光文社)1400円+税
ジャーロ」40号〜43号に掲載された4篇の連作短編集。とある高校写真部を舞台として、そこに在籍する女子高生4人が各話の主人公といったスタイル。若竹七海の『スクランブル』から殺人事件を抜いたような感じだったかな。青春ミステリーだけど、自意識にまつわる問題をカメラに絡めて綺麗に落としていく話ばかりなので、読後の印象は爽やか。爽やかすぎると思うのは無い物ねだりだろうし、天才の家庭問題くらいで満足しておいた方が、きっとむせ返らずに済む。その手の作風は他の作者にお任せで。

「娯楽の幅が広がる→
コンテンツが乱立する→
より人を集めるために消耗戦と思いつつも作品乱発しだす(←今ラノベここ)→
その中でもヒット作が辛うじて出る(←アニメ漫画ここ)→
乱発の中作品作れる人材が枯渇し、固定の作家したヒット作を出せなくなる(←一般小説・ドラマここ)→
やがて飽きられ業界は縮小を続けるが趣味で素人が乱発を始める(←音楽ここ)」

ココロ・ファインダ

ココロ・ファインダ