「>昔、北野たけしの本に
>「自分のカミサンに欲情しづらいのは、カミサンの個性を熟知してるせい
>だから女性の個性を抑える制服などに、男はより欲情する」
>って文を見て、なるほどねえ〜
>って思ったな
 没個性な方が自分のアニマを投影しやすいってことか
 なるほどなー」

「受け手優位になると滅ぶよね色んな意味で
 消費者は自分の欲望を知らない」

もう少しある分は後日へ。

平坂読僕は友達が少ない CONNECT』(MF文庫)580円(税別)
イラストはブリキ。カラーイラスト4枚、本文イラスト10枚。
巻末の解説曰く、「小鷹以外の人物達によって綴られる、一つの奇跡へと続いていく、煌めく奇跡達の軌跡――“繋がりの物語(ルビ:CONNECT)"登場! ! 」だそうで、今まで読んだ事があったのはシリーズ1巻目だけだったか? お陰で知らないキャラクターも色々といたような気がした……勘違いかもしれない。緩急が良く効いているというか、鉈でザクッと切り下ろすような鮮やかなシーンがある一方、何気ない淡々とした一場面でおしまいみたいな極端さが見られるのは、この1冊が裏事情を垣間見せる番外編だからなのかな?

BSでやっていた山中貞雄監督の『丹下左膳余話 百萬両の壺』をチラッとだけ。大河内傳次郎が演じる丹下左膳と矢場の女将を演じる喜代三の掛け合いが可笑しい。「ちょっと旦那、もう遅いからこの人を家まで送ってあげて」「俺が? 真っ平御免だい!」→場面転換→「旦那、送っていただいてありがとうございました」とか、「おい、あの男の子、父ちゃん亡くなって兄弟もいなくて腹を空かしてるんだ。おまえ、家でなんか美味しいものでも腹いっぱい食わせてやんなよ」「あたしが? 冗談じゃないよ、そんな事が出来るもんかい!」→場面転換→「うん、美味しいよおばちゃん」。なるほど、こういうのは 1935年からもう楽しまれていたんだな、ギャップ萌え。南雲秘書も「人間、本音と建前はなるべく乖離していた方が箔が付きますが、さすがは八頭さま、月と冥王星ほども離れておりますな」と言っている。

「助けてって言ったらいいんだ。おおよしよしのひとことで済むことだってあるんだ。言ってだめならそのとき傷つけばいいんで、あらかじめ勝手に傷ついているのはただのばかだ。言わないのは大人なんじゃなくて弱いんだ。もうだめって言ったらいいよ、むしろ言ってよ」

僕は友達が少ない CONNECT (MF文庫J)

僕は友達が少ない CONNECT (MF文庫J)