「色んなネットデマを見てると「言い切る」という行為が及ぼす影響の強さを感じる。嘘を嘘と見抜けない人は、言い切りに弱い。断言された瞬間、「ほぅ、こんな自信たっぷりなんだからそうなんだろう」と思うのか、思考停止し、そのまま押し切られてる。事実よりも、勢いやムードが重視されてる」

「水に「ありがとう」と言い続けても美味しくはならないが、嫁に「きれいだよ」って言い続けると、晩飯のおかずが一品増える。どこまでが錯覚で、どこからがバイアスなのかは分からないが、おかずの数は客観的事実である。」

以上。

『災害時炊き出しマニュアル ―誰もができる炊き出しを目指して』(東京法規出版)1524円+税
特定非営利活動法人キャンパーと一般社団法人日本調理科学会の共著。
実際に役立つ機会が訪れないといいなあと思いながら、写真や図解の入って分り易い災害時緊急メニュー・2週間基本メニュー・地方メニューをパラパラと。炊き出しノウハウ編が具体的な指針が多くて興味深く、「調理チーム制の導入」は「プロの料理人ではなく、大量調理の専用機材も持っていない私たちのようなボランティアは、500人分の材料の山を見て、その膨大な量に気持ちが萎えてしまうことがあります。そこで1つの調理チームが100〜150人分の調理を担当する形式を考えました。調理にあたる1チームの人数は、5〜10人程度を想定します。調理が得意な人が集まれば人員は少なくてすみますし、不慣れた人が多ければ人数を増やせばよいと考えます」、「2時間制限とタイムチャート」は「調理にかかる時間を2時間で収めないと、1日3食を提供することは難しくなる」等々、素人目に見ても体験に裏付けられているのだろうなあと思わせる説得力がある。「被災者はどうして「過食」してしまう?」は、つまり、もったいない精神が仇となる場合も発生するのか。「煮汁、調味料の分量は、50人分に比べて水分の蒸発量が少なくなるので、単純に2倍するのではなく、次の定数を掛けて計算します。 75人分=50人分×1.3 100人分=50人分×1.5」は、懐かしいな、『鉄鍋のジャン!』で秋山醤が早々につまずいたポイントだ。

「サバイバルの本にあってなるほどと思ったのは
 トイレの場所を離れて作るだろうから必ずそこまでのガイドロープを作っておく
 夜トイレに行って転ぶだけで不要な怪我したり道に迷ったりするからって」

災害時炊き出しマニュアル―誰もができる炊き出しを目指して

災害時炊き出しマニュアル―誰もができる炊き出しを目指して