「「昔話」がどの文化圏でも「発句」と「結末句」によって閉じられているのは、それが「フィクション」であることを明示するためのものであり、「物語」は常に「現実」と錯誤されうる体質を持つ。」

「自分の好きな嘘を選んで、それを信じて生きていけばいい。」

「あと最近痛感したのが、「あとでいいや」つって後回しにしている小さい細々した作業が、意外と脳のメモリ喰ってるってこと。そういうのいちどがっつり処理してメモリ開放してやるとびっくりするくらいパフォーマンス上がる。一度まとまった時間とって、そういうの一気に片付けるべき。」

「「みんなつらいんだから我慢しなさい」は罠だな。それだとみんなつらい状況が続いてしまう。しまいにゃ手遅れになってから犯人捜しをすることぐらいしかできなくなる。」

「今週のプリキュアの感動を伝えるためだけに電話をかけてきた友人大事にしていきたい」

もう少しある分は後日へ。

鳴海丈『娘同心七変化 辻斬り牡丹』(廣済堂文庫)600円+税
お色気控え目なのが作者の狙った線なのかな? 相変わらず、爽やかな勧善懲悪時代劇が楽しい。2巻が出ているのでそちらも楽しみ。
徳川家斉治世の文政年間、若君の竹松を暴れ馬の危機から救った美しい娘は、柔術道場の師範代を務める古手川美鈴だった。その褒美として美鈴は、前代未聞の娘同心となることを許される。北町奉行の榊原主計頭から命じられて、男装の美鈴の教育係となったのは、一本気な新米同心の石見新三郎だった。」
ヒロインの真伝鬼倒流柔術というのは、鳴海丈の他の作品でも登場していたような……気のせいだったかな? あとがきに拠ると、「東映美空ひばりの『ひばり捕物帖/かんざし小判』」に「TV時代劇『琴姫七変化』の松山容子と『華麗なる追跡』の志穂美悦子」をミックスして書いたのが本ヒロインだそうで、ジャガタラお千の方は小澤マリアのインタビューが面白かったから、と。作者略歴だと「『聖痕者ユウ/薔薇のストレンジャー』(集英社コバルト文庫)で作家デビュー」とあるけれど、続編は……。

「やはり深刻なソフトウェアエラーが出たときに「ケイサンフノウデス!!」と音声が鳴って煙を噴いて爆発してこそ真のハイテクマシンであり、中途半端にブルースクリーンになったりゼロ除算エラーが出たり文鎮化するようなへっぴり腰マシンでは人生をかけるに値しない」

娘同心七変化-辻斬り牡丹 (廣済堂文庫)

娘同心七変化-辻斬り牡丹 (廣済堂文庫)