「『シェフのきまぐれランチ』が許されるんだから『プログラマーのきまぐれコーディング』も許されてしかるべきだろって思ったけど『客のきまぐれ仕様』を許す訳にはいかないので、やはりシェフを甘やかすべきでは無い」

「「分かりやすい悪役」がいるように思えた時は、まずは慎重に構えなくてはいけない」

「一般的にささやかな幸せというのはかなりヘビーな試練を乗り越えた奴にしか訪れない」

「物によるが高い除草剤は土に触れると分解されるから除草した土地ですぐ野菜作るのも可能
 逆に雑草もすぐ生えることが可能だから非農地の草枯らすのは安い除草剤を使うほうがいい」

「責任者は実務しなくていいんだよ
 ちゃんと的確に尻を叩くのが仕事なので
 SMのSはサービスのSとはよく言ったもんだ」

もう少しある分は後日へ。

BZから借りたたがみよしひさの『FRONTIER LINE』。初出は「コミックNORA」'87年7月号〜'88年5月号、(もしかしたらブックオフで何度か立ち読みくらいしていたかもしれないけど)四半世紀前に読んだ漫画なら記憶が曖昧でも当然で、「独立特務軽装騎隊R・A・T」や「ヘル・エルデスの魔女」は殆ど全く覚えていなかった。BZから聞いた通り、そしてあとがきにある通り、植民星ソ・ドムが舞台になっているものの、やっている事はアメリ南北戦争。「錆びた角」では野生のロボットを捕獲して登場するようなエピソード(試みに検索してみると、長谷川裕一の『鋼鉄の狩人』、こちらも初出は87年らしい)が見受けられるものの、しかし必ずしも後々に共通する訳でもなく、その辺りは巻末のおまけのあとがき「めいきんぐ おぶ ふろんてぃあらいん」が物悲しい。それはそれとして、驚く事に「ハーヴ・カッツの熱い風」はラストシーン等の大体を覚えていた。思い出した。うん、これはいいな、ベタベタな名作。これと「終戦」が面白かったので、また「松本零士をしたかったんです(ヤマトじゃないよ)架空の戦場で戦場まんがシリーズしたかったんです」を見てみたい。コンディションが復帰したならば。

「「嫌われてもいいや」「軽蔑されてもいいや」「笑われてもいいや」「馬鹿にされてもいいや」「見下されてもいいや」って思えるようになるとどんどん楽しく、楽になってくる。自分がどう思われているか、っていうことを考える時間を、丹念に減らしていくことがどうやらだいじらしい。」

Frontier line (NORAコミックス)

Frontier line (NORAコミックス)