「そもそも、誰かの作品に惚れ込むということは、「その誰かについて勘違いすること」を含んでいる。」

「ハーレム小説のヒロインは剣豪小説の斬られ役みたいなもんだし」

「「なにもしない」ほうがよほど勇気がいるのでなにかしてしまう、ということも多いだろう。」

「「いつもはまともなことを言う人がときどき変なことを言う」と思ったらその「変なこと」こそがその人のいちばん言いたいことです。」

「自分の知ってることは訊かれてないことまで言い尽くさないと気が済まない…
オタの悪いクセだなw 」

もう少しある分は後日へ。

12日の放送を録画しておいたBS-TBS「巨匠たちの輝き〜歴史を創った芸術家たち〜」の嵐寛寿郎鞍馬天狗」 × 大河内傳次郎丹下左膳」が面白かった。
「今回のテーマは「チャンバラスター」。日本映画史に燦然と輝く二人の巨匠。嵐寛寿郎大河内傳次郎。その二人がそれぞれ作りあげ今も愛されるチャンバラ映画のヒーロー「鞍馬天狗」と「丹下左膳」。二人が剣先に込めた美学に迫ると共に、戦後に訪れたチャンバラスター知られざる苦難について紹介します。」
殺陣師の話では、嵐寛寿郎の殺陣は(剣道のように)相手に向かって両足を踏み出すのではなく、カメラに向かって後ろ足を残す非実用、そこが歌舞伎に通じる格好良さなのだとか。正直なところ「鞍馬天狗」は良く知らなくて、『戦国魔神ゴーショーグン番外編 幕末豪将軍』でレミー島田扮する場面程度しか。一方、大河内傳次郎の「丹下左膳」は鞘袋をくわえて隻腕で刀を引き抜くスチールからして凄みがあって、阪東妻三郎演じる「こけ猿の壺」のどこかユーモラスな丹下左膳のイメージしか知らなかったのが半端だったのを痛感。
「チャンバラスターにとって苦難の時代が訪れます。それは戦後のGHQ統治下における「十三カ条の映画製作禁止条項」。チャンバラ禁止令と呼ばれています。封建主義や仇討ち、切腹など描かれることが禁止され、チャンバラ映画の最大の見せ場とも言える殺陣シーンが映画から無くなったのです。」
後々、新国劇の後輩に丹下左膳役を譲って、大河内傳次郎はその指南役を演じたというのも面白い。

「50歳になってしまったが、俺は今でもこう思うし、こういう言葉に感動する。ある予備校の先生が最後の授業で語った言葉。
「それがどんなに不器用でかっこ悪いものだとしても、翼あるものは、飛べ」」