「想像力というのは、「自分とは立場の違うより遠くの虐げられている人」に飛ばす水平のものと、「もしそれを制度化してしまった場合将来虐げられるであろう人」に飛ばす垂直のものがあって、時々それは対立したりするんですよね。」

「「自分はさまざまな鎖に縛られていて、ほんのわずかしか動かすことが出来ない部分を最大限使って語っている」というような言葉が、いつだって一番遠くまで響くんだという、あまり根拠のない確信があります。」

「日本では一人称(自分)と三人称(彼)という自他境界線がなくって、0人称(みんなの中の自分)と二人称(みんな、あなた)との対峙だと、「普通でいいという病」の中で紹介されていたな。昔はそれでよかったし、親による子殺しもそれで成立してたわけだが、自他が切り離された現代だと齟齬が生まれる」

「中学生くらいの男子のバカっぽさとノリの趣味の悪さは、どんなに教育しようと時代が進もうと変わるものではないと思う。」

「女の子の「〜君優しい!」は「お前使えるな!」の意味なので男性は注意が必要ですよ。」

もう少しある分は後日へ。

樋口有介『金魚鉢の夏』(新潮社)1700円(税別)
初出は「小説新潮」2013年11月号〜2014年4月号。おとないちあきの装画で驚くのは、もしかしたら『片思いレシピ』以上に想定外の樋口有介だったからで、表紙がヒロイン3人で裏表紙が主人公的存在の片割れだと得心するまでは、え、なぜ、と動揺が収まらなかった。内容は、うーん、殺人も出て来るミステリーだけど、社会派SFでもあるなあ。また面妖な。施設は叩くとホコリが出て出て大変。非当事者だった女子大生ヒロインの一夏の体験みたいに読んでみたら、また違った物語が浮かんでくるのだろうか。一度しか読んでいない筈の『楽園』、これより社会派の成分が薄かったかどうだか、確かめてみたくなった。

図書館の横では月の後半の土曜日に朝市を催す企画が始まったようで、9月は20日、もう過ぎてしまった。10月は25日だそうだから、午前10時の開始時間、覚えていたら覗いてみようかな。

夜中に目が覚めるも腹痛の為かどうかははっきりしない。いずれにしても、間欠的な腹痛はかなり治まってきた。

セルジオ越後「俺が何十年もかけてやってきたサッカー教室やサッカーの普及活動を、キャプテン翼はたった3年でやってしまった」

この漫画の価値はこの一言に尽きる。」
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