「辞書ネタと言えば、辞書の説明が難しい言葉として「右」がある。 大概の辞書は「北を向いた時の東の方向」などと苦戦する中、岩波国語辞典は 「この辞書の偶数ページの方」と言ってのけた。未だにこれと並ぶものは新明解の「"明"の字の"月"がある方」ぐらいしか知らない」

「以前同僚腐女子にお薦めの薄い本を見せてもらったら、男同士のカップルがなぜか子供をもうけていて、「さすがにこれは無理がないか」と言ったら「日本人は昔っから竹や桃から子供が出てきた話が好きだったろうが。細かいことをガタガタ言うな」と返され、完膚なきまでに論破されたことがあります。」

「かつてあンなに好きだったものが、あまりピンとこなくなり興味を失う事がある。それに費やした時間やお金を考えると唖然とするが、それは自分が次の段階へ上がったのだと喜ぶ事なのだ。無駄が人生を豊かにする事は多い。皮肉な事に、この世で大して役に立たないものが、最も楽しいものだったりする。」

ツンデレセカイ系のメインヒロインにすると映えるけどハーレムのひとりとしては正直微妙だよね…」

もう少しある分は後日へ。

芝村裕吏『遙か凍土のカナン2 旅の仲間』(星海社)1200円(税別)
文化が違うというか、倫理が違うというか、時代と土地は変わっても拾った幼女に騎士道精神めいた父性を抱く軍人崩れという構図は『マージナル・オペレーション』と変わらない。スターシステムっぽいキャラが出て来て、益々その傾向が強くなってきた。以下、あらすじ。
「上海に続きシンガポールでも襲撃を受け、旅程の変更を余儀なくされてしまう。良造たちは、ユダヤ人騎兵・グレンの仲介でイギリス軍艦に乗船し、なんとか追っ手を撤いてインドに上陸するものの、ウクライナに辿り着くためには陸路で中央アジアを縦断せねばならない…。そして、砂塵舞う地で一行を待ち受けていたのは、“二つ角の姫君”率いる盗賊の手荒い歓迎だった」
2巻で正ヒロインが何をやっていたかというと、立ち止まって足踏みしていたようなもの、かな。目的地までの道中だから仕方ないかもしれない。相変わらず短文が続いてテンポ良く読める。

「こういう恐怖映像の番組見ると、レイヤーさんで廃墟ロケした写真にうっかり霊が写っちゃっててガチ心霊写真だったけど、それが一番のベストショットだったからphotoshopで除霊したって話を思い出す。」

遙か凍土のカナン2 旅の仲間 (星海社FICTIONS)

遙か凍土のカナン2 旅の仲間 (星海社FICTIONS)