アナと雪の女王昨日はじめて見たけど物語とか成長とかが無いのにめっちゃビビった
物語がなくても許されるのは駿の特権かと思ってたけどもうみんな求めてないんやな…って」

萩尾望都さんの15ページの傑作漫画『半神』で、最後に、16歳の美少女ユーシーは、妹のユージーのことを想って、こう言う。

愛よりももっと深く 愛していたよ おまえを
憎しみもかなわぬほどに 憎んでいたよ おまえを
私に重なる 影・・・
わたしの 神・・・
〜『半神』(萩尾望都著。小学館文庫)より〜

彼女は妹を徹底して憎んでいた。
だが、その憎しみは消え去った。
その時、彼女は、自分の中にある愛に気付いた。
それが神であった。
読み始めて10年ほど経って、やっと分かった。」

「「話せば分かる」ってのは幻想で、話して分かるのは「あなたとわたしは違う」って事実でしかなくて、そういう違う物同士が折り合いを付けることが「話して分かる」なんだけど、時々自分の意見に同調させる賛同させることを「話せば分かる」と思ってる輩おるよな。」

もう少しある分は後日へ。

似鳥鶏『迷いアルパカ拾いました』(文春文庫)590円+税
裏表紙の紹介文曰く、「大人気動物園ミステリーシリーズ第3弾!」だそうで、2作目を読み飛ばしてるけど気にしないで読了。ミステリーのシリーズ物だから已む無しとは言え、犯罪常習者ならぬ犯罪被害常習者めいた主人公は毎度毎度警察のご厄介に。動機は1作目と同じくして、しかしながら根は深くてもっと深刻。でも、そこら辺はさらりと流しておしまいに。斉藤と名付けられるアルパカがどうして冒頭に迷いこんできたのか、ボーッと読んでいたので良く分からなかった。あの時点で、犯人が絡んでいたのだとしたら、園内に協力者が? それとも、たまたま? 何かを読み落としているのだろう。

某所より。
「地方のというか「同人印刷屋」が伸びたのはコピー機の普及に伴い企業や官公庁からの依頼が激減した80年代の終わりにやおいブームが舞い込んできたつー感じかな。」
バブルが弾けて一般書籍がおとなしくなった後、フルカラーだ箔押しだ箱入りだとコスト度外視して印刷技術の限界に挑むような製本を発注していったのもそちら方面の大手同人だったと伝え聞いたような覚えが……。電子書籍の便利とは別世界の楽しみ方。

「風邪かな?って思ったら葛根湯
風邪だわーってなったら病院」