「やりたいことを先送りばっかりしていると、ストイックな生活に慣れてしまって、本来、より充実した生活がしたいがために実践していた節制が、むしろ節制こそ充実した人生、みたいな変な達観の仕方をしちゃうことがあるから注意。やりたいことをやるのが怖くなっちゃうよ。」

「そしてかんこれを見るたびに思い出すのは海上自衛官の旦那様を持つ友達の「初めて会った時は制服姿の彼がジェラルミンケースを持っていて、白い手袋の手首とケースが手錠で繋がれていたの(手首を落とされるまで離すなの意)」っていう話で正直身悶えるほど萌える」

「昔は「キリスト教信者でもねえのに、クリスマスなんか」と僻み根性丸出しで批判してたが、もうハロウィンも恵方巻きも、なんでもいいやと思うようになった。この勢いで中国の旧正月、メキシコの死者の日、アイルランド聖パトリックの日など、無節操に取り込み、酒が飲める口実をどんどん作ってほしい」

もう少しある分は後日へ。

瀬川貴次『ばけもの好む中将 平安不思議めぐり』(集英社文庫)550円+税
作者の『暗夜鬼譚』シリーズからオカルト成分を弱めて、代わりにウェン・スペンサーの『ようこそ女たちの王国へ』における(古式ゆかしい方の)シスターフッド成分を足したような、連作短編集。平安物で、夢枕獏の方を思い出さないのは、単にその方面を読んでいないから。試みに検索してみると……シリーズ第1作の『暗夜鬼譚 春宵白梅花』が1994/06、夢枕獏の方は「初出は『オール讀物』1986年9月号に掲載された短編小説「陰陽師」」。なるほどね。ナヨっぽい牛頭馬頭が登場しないのは気楽な反面、幼女で引っ張るのは従妹に比べるとまだ弱いかな。最近になって3巻が出たようなので、もっとキャラクターが増えて更に面白くなっていくのかもしれない。

記憶の中の『國語元年』をウィキペディアのデータと見比べると、配役の一部を覚えていなかったり、その後の顛末がごっちゃになっていたり。その記憶のいい加減さが面白い。車夫と大食いは無関係だったのか。

「「本編で死ぬキャラが実は生存していた」という設定で二次創作してるの見るとその作家の属性がわかる。光属性は死んでしまったキャラが本来味わえなかった喜びや友情や恋や未来を描くのに対し、闇属性は「あそこで死んでおいたほうがよほどマシだった」という展開を用意してくる。」