「そんなだれだれがやってるとか
もう先人の残した異物しかねーです
それを再利用して再構成して面白い作品をつくるです」

「冠婚葬祭について若い人にわかってもらいたいのは「おじさんたちがそれらをきちんとやろうとするのは自分の信仰や価値観のためではなく、家族や親戚縁者の信仰や価値観をできるだけ傷つけないためである」ということです。」

「つまりは幻想の中に見いだされる真理は真理ゆえに現実化するという所以。私のフィクション嗜好はそれを標榜するほどでもないけど、せっかく造るのであれば物語りは、何でもありな自由闊達さで存分に読者をくらくらさせ虜にした挙句に、初手から判ってたはずのすべて作り物であるという事実でけむに巻いたうえ現実とすりかわって人の心に居座るくらいでも文句ない。
 おや、もしかしてノヴァーリス熱は不治の病なのか。」

「友人がずっと想いを寄せていた子に彼氏がいることが発覚。それを知った友人はヤケ酒でベロンベロンになりながら「マスコミはなぜこのことを報道しない!!」って怒ってた。しねえよ。」

もう少しある分は後日へ。

BS-TBSで放送していた『八つ墓村』を途中から。金田一耕助役が渥美清のこの映画を観るのは、2回目だったかな。主人公的存在の寺田辰也は復員兵、金田一耕助には復員兵が付き物らしい。今ではまだ小道具や大道具等を実際に触れて語れる人がいるけれど、世代が一つ下ったら、NHK大河ドラマみたいに時代考証が必要になるのかな。そうなると、もう、現代ミステリーではなくて歴史ファンタジーの部類になってしまうかもしれない。電話・懐中電灯・差し入れの弁当、どれもクラシック。尼子の落ち武者8人が村人に騙され、それが巡り巡って「八つ墓の祟りじゃ〜っ!」になって、犯人と被害者の先祖を辿ると云々……というギミックは、金田一耕助の調査で明かされる犯人の即物的動機への目眩まし。ホワイダニットは斯くの如く、フーダニットに比重が置かれて、ハウダニットは最後の殺人未遂の長回しに全精魂を傾けましたという印象。事件の解決はは「そのときふしぎな事が起こった」、それでいいのか。落ち武者狩りの場面や津山事件をモデルにした場面を見逃したのは残念。

3回目にして最後の講習は歌が2曲ばかり入ったために10分ほど延長されたらしい。

「ハーレムはハーレムって状態がメインコンテンツなのに恋愛を進展させるとか愚の骨頂」