「1stガンダムのドラマ部分が解りやすいのは「二勢力の総力戦の中を一市民が必死に生き延びる」てお話だからで、比べてGレコを含め以降の富野ガンダムのドラマが解り難いのは「もうそのお話はやり終えたので、監督が語りたい(難易度はより高いであろう)別のお話を毎度やってるから」に尽きると思う」

「「認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものは」みたいなシャアのセリフが似合わない年齢になったガンダムオタクの諸君。安心したまえ。尿管結石になったら「こんな石ころ一つビールで押し出してやる!」とか、入院したときは「おかしいですよカテーテルさん!」など、応用はいくらでもできる。」

「現代人の最優先課題は、 優先順位づけの能力をキープすることだ。」

もう少しある分は後日へ。

ロバート・ブートナー『孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔』(早川書房)940円+税
訳は月岡小穂
裏表紙の解説曰く、「そのリアルな戦闘描写と戦争哲学で、アフガニスタン派遣米国軍兵士のあいだでボロボロになるまでまわし読みされ、大評判となった21世紀版『宇宙の戦士』!」だそうで、(ガンダムにも影響を与えたそうだけど)本家の『宇宙の戦士』は読んでないままだなあ。閑話休題。意思疎通の叶わない異星人(通称ナメクジ)の遊星爆弾攻撃で死滅しかけた地球(作中ではアメリカ以外は登場しなかったかな)。異星人の基地がガニメデにある事を突き止め、孤児ばかりからなるガニメデ派遣軍が地球を出発する。そしてガニメデ、死屍累々。原題の「ORPHANAGE」は直訳すると孤児院で、オーフェンが孤児といのはライトノベル的知識。刑務所に入りたくないという理由で入隊して、時に致命的な失敗をしでかしながらも、生き延びる事とコネの力で問題をクリア。一兵卒が生き延びて出世していくのはロマンだろうけど、コネの力は尋常ならざるものがあったなあ。アフガニスタン派遣軍の兵士は、その辺、どう思いながら読んでいたのかが気になる。シリーズは3冊出ていて、来月は4冊目が出るようだから、続きを読んでみようかな。

「「読みたいから読む本」とは別に「これを読む自分でありたい本」というのが時にあると思う 背伸びというか見栄というか……でも本を読むきっかけはそんなことでもいいはず。読み終わるならば、あるいは買って本棚に並べてそれを読んでいる自分を想像するだけでも、心の成長は起こりうる」

孤児たちの軍隊: ガニメデへの飛翔 (ハヤカワ文庫SF)

孤児たちの軍隊: ガニメデへの飛翔 (ハヤカワ文庫SF)