某所より。
「あと30年ほどして電子化がさらに進み、そこに世界規模のPC不具合が発生し、若手漫画家たちが仕事できないとパニックになる中、ニヤリと笑って「やれやれ・・最近の若いモンは」と紙とペンを引っ張り出したい。」
漫画だと、『ザ・シェフ』の皿洗い職人に同様のエピソードがあったのを思い出す。料理を残されるので味沢匠が食べ残しを調べてみると、自動皿洗い機(当時はそういう名称だったような)が故障して洗剤が残っていたので、うるさ型で敬遠されていた皿洗いの名人に出番が回ってくる話。
それとは別に、「同人顛末記DTエイトロン vol 1.5」(みらいよそうず)も懐かしくて引っ張り出した。
ガリ版刷り……青写真印刷の苦労も知らねえ」
「カケアミが好きでたまらなかったあの時代……受験生に白い目で見られながらコピー印刷……初めてのオフカラーで印刷所のオヤジとケンカして……」
古き良き時、1999年のコピー本同人誌。
「だって……タブレットで線描いて、ぬって、MOで入れて、本が送られてくるんだもの……」
この時点で既にロストテクノロジーの名前が登場する。もう30年くらいしたら、もしかしたら科学がもっともっと進んで、PCを使うというのが旧時代的作業と化しているかもしれない。

「人間は成長過程を通じて、まず最初に「世の中に普遍的に通用する真実があるはずだ」という誤謬にぶちあたる。たいていは思春期あたりでそこを通り過ぎて、その後、「真実は複数あるが、少なくとも自分の論理性が完璧であれば、言葉が足りてさえいれば、自分は他人を論破し得る」という誤謬に到達する 」