少し前、BSプレミアムで『マダムと泥棒』(1957年公開 アレクサンダー・マッケンドリック監督 原題:The Ladykillers)を放送して、タイトルから思い出したのが『新ルパン三世』の「マダムと泥棒四重奏」。『マダムと泥棒』は、銀行泥棒を企む男5人組が音楽家を装って老婦人の家に間借りするといった内容。「マダムと泥棒四重奏」の方は、記憶がうろ覚えだけど、音楽家のふりをして老婦人と……くらいまでは一緒だった気がする。本棚を探して、「マイアニメ」昭和57年6月号付録「THE LUPIN ―旧ルパン三世からルパン8世まで―」を引っ張り出してみると……「マダムと泥棒四重奏」は第92話、脚本は浦沢義雄。あー、『新ルパン三世』の浦沢義雄脚本の中では印象が薄い方の回、かなあ。ゲストキャラクター紹介のLADYの欄に「ピッコロ夫人 ルパンの恩人の未亡人。遺産を取り返してもらった。」とある。

「創作の分野では、まず模倣、模写から入って技術を習得し、次第に、独自の表現を作り上げていく、というのが一般的なのだが、なぜか昨今は、作品が「似ている」事に異常に厳しい。そこで、古来の伝統を復活させて、流派を名乗る事にするのはどうだろうか。これなら何か大丈夫そうである。」