「これは物書き向けですが、物書きは「自信のある分野」については「楽に捨てられます」。自信のない分野ほど、捨てられずに鬱陶しい描写になりがちなんですね。そういう意味で物書きは、少しでも「自信のない分野」ほ減らすために本読んだり、実体験したりしているわけです。」

「人間ね、ある歳を境に「そんな事したらアカンよ」って言う人が周りに居なくなるんだ。恐ろしい事に、ひとりも居なくなる。それは何か完成したとかそんなめでたい話じゃなくって、ただ呆れて離れていってるだけなんだけど、その「人が居なくなる」感覚を察知できないまま更に歳を重ねると本当に終わる。」

「仕事関係とか、あるいは有名な人に対して「あいつはダメだ、才能ない」とか「成功はしないだろうな」みたいなことを安易に言ってしまうと、いざその人が当てた時に自分の正しさを守るために「あんなのは成功じゃない」とか言うような卑屈な人間になるから気をつけたほうがいいよね。」

もう少しある分は後日へ。

モノレールを女子大の方へ向かう用事があったので、少し足を伸ばして、以前に何度か通った、とある名探偵の名を冠した喫茶店のあった場所に向かってみたところ、今ではそこは事務所だったかな、もう喫茶店は無かった。かつて雪の日に無糖さんと迷い込んだ店で、後には印刷所(こちらも既に無いなあ)の待機時間で利用したのが思い出深い。専らチーズケーキを注文したかな。今は無き印刷所の近く、かつては郊外型書店だった場所も、書店からホームセンターになって、今ではディスカウントストアだったか。古き良き時、20世紀も終わり頃の話。

プロレスラーの天龍源一郎が引退だそうで、『私闘学園』第1話にも登場した人物が今まで現役だったかと思うと感慨深い。あっ、『1・2の三四郎2』にも手紙だけど登場していた。こちらの「いつ何時誰の挑戦でも受ける」の人は、『喧嘩商売』『喧嘩稼業』で暗躍していて、まだまだ衰えていない印象が。

数年前の旅行の折り、仕事柄パリに詳しいからとお世話になった人が気になってメールしたところ、やはり同時多発テロで大変らしい。

「夜行バスとかから知らない街を眺めた時の『ここに何千の家庭があって、全員それぞれの人生があって、全員俺とは縁ないまま生きていくんだよなぁ。同じ日本に住んでるのに。』と妙に悲しいゾワゾワした感情湧いてくるのが旅行の一番の楽しみかもしれない。」