「青春物は自身の記憶から引っ張ってくるしかないし
引っ張って出てきた青春は今はもう古臭いんだよ…」

もう少しある分は後日へ。

東金にある城西大学の水田美術館で、今月中旬まで開催される「高円宮コレクション現代根付展」を眺めてくる。前に上野の国立博物館で見たのも、やはり「高円宮コレクション」で、しかしながら記憶は曖昧になっていて、今回再び見たと確信を持って言えるのは……梟、かな? 根付と言うからには紐を通して帯から下げるように製作されているのだろうけれど、展示されていた中で紐が付いていたのは「チーズバーガー」だけで、その辺りが現代根付なのだろうか。
以下、美術館のサイトより。
「妃殿下は、本来持ち運ばれた根付が飾り棚や箱に収められたままではかわいそうというお気持ちから、「旅する根付」として国内外の様々な場所へ連れ出し、殿下が生前愛用されていたカメラで撮影されています。
 このたびの展覧会では、高円宮コレクションより現代根付と、根付の魅力を引き出し、新たな物語をつむぐ写真「旅する根付」をご紹介します。」
古民家(?)で幽霊型の根付が撮影されたり、サッカー場でサッカーボール型の根付が撮影されたり。愉快だったのは、野球場で撮影された「鬼遣」という根付で、これはバットを持った鬼が球を打つ瞬間の図。パネルの英題は「ナントカdemon and beanball」だったかな。「こういう鬼が1体くらいいてもいい。(中略)顔のモデルは当時の千代大海関」という解説に、似てるかなーどうかなーと写真とにらめっこ。根付は紹介プレートに素材も記載されていて、黄楊とか象牙とか珊瑚とか海松とか犀の歯とか、製作にはどれくらいの時間と労力が必要なのか、想像もつかない。そう言えば、鳴海丈の時代小説で、殺し屋稼業の大男が表の顔として根付師だったなあ。

で、学食でヒジキの出汁が効いた豚汁を食してみたり、道路を挟んで1月に完成したばかりという国際学生寮の建物を覗いてみたり。この建物はちょっと変わったデザインで、1階にある「高円宮殿下記念展示コーナー」では色々な資料が展示されていた。

それから、無人販売所で穴開きだけど新鮮な小松菜を購入。好転に恵まれて移動は苦にならなかった。

「例の氷水をかぶるって色々批判もあったけどそれでも病気の知名度をあげる事には成功したからなぁ…
それほど病名を知ってもらうって事は大事なんだな」