瀬川貴次『ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院』(集英社文庫)530円+税
短編2作に中編1作が繋がって、今回は十ニの姉が小さな恋のメロディをそれと知らずに奏でていた。高枝切り鋏とかジャイアントロボとか、奔放な描写が飛び出すのに気を取られていたら、後半は目くるめくブッディズム・スペクタクル。漫画にしたら面白そうなドタバタ劇。あー、やっぱり『暗夜鬼譚』シリーズを読み返してみたいな。特に「早く……服を着ろ」の場面をもう一度読んでみたい。

Windows7でもWindows8.1でも、Firefoxで「リンクを新しいタブで開く」動作に同様のバグ。リンクではなく空白……というか灰色の空白タブが開くばかりで用をなさない状態になって、仕方なくブラウザを閉じての再起動。Adobe Flash Playerの更新が来ていたので、それが怪しいとは思われるものの、詳細不明。再起動後にはバグがおとなしくしてくれたので、それほど困らなかったからいいようなものの……。

「自分も含めダメなオタクは、よく「どうして俺の隣にはこのヒロインがいないんだ」と口にする。勿論、大半は冗談で言っているのだろう。しかし、現実というものが分かっていてもなお半ば本気で思ってしまうことがある。この小説を読み終わった後抱いたのも間違いなくそういった感情だった。そしてそんな感傷を催させる小説のことを、「自分にとって大切な作品」だとみんないうのだろう。」