冷凍海産物の宅配便が届いたら、詐欺か、と疑う程度の猜疑心はまだ備え持っている。確認が取れるまで、試みに検索してみると……着払いで送りつけるのが手口、とな。

映画『恋しくて』の記事を読んだ雑誌について記憶をまさぐってみる。一般的な映画雑誌ではなくて、当時もしそんな物があったなら、レンタルビデオの雑誌だったかもしれない。他に覚えているのは、「俳優もし戦わば」みたいなコーナーがあって、トーナメントの決勝戦まで勝ち上がった片割れは片岡鶴太郎、もう片方がスティーブン・セガール。更に、禿頭だったかな、腕っ節の強そうな人物が各俳優を相手に「もし自分が戦わば」と分析していって、スティーブン・セガールだけは「後ろから下駄で殴って逃げるしかない」と勝負を捨てたコメントを残していた、と思った。この雑誌と巡り合う事は二度と無いだろうなあ。漠然と、無糖さんのイメージが伴う気もするので、もしかしたら『Wizardry』をプレイしたり牛タンをご馳走になったり『ウルトラセブン』や『ウルトラQ』を見ながら雑誌を眺めていたのかもしれない。

「むしろこれから数十年後、想像もつかないメディアに対して、かつて老人たちがアニメやマンガに向けていた偏見を自分たちが持つようになるのだろうと思うとそっちのほうが気が重い。」