思っていたよりも早くに珈琲屋でインドのビスケットと再会を果たす。前はレジ横に置かれていたのが、今回は入口横に盛大に置かれていたので、品切れからの再入荷かもしれない。

石川博品の「地下迷宮の帰宅部」を読む。物語の6分類に従えば、下がって上がって下がる、に該当するのだろうか。であるから、最後の下がる部分をしみじみと楽しめるのが嬉しい。そのための中盤の盛り上がり、そのための序盤のボヤキ節。語り部である主人公よりも、勇者御一行様の方に想像を逞しくなるのは、語れなかった部分を補いたくなるからで、その辺りのさじ加減も心憎い。

ところで、収録された本のタイトルが『年間日本SF傑作選 さよならの儀式』なのは何故だろうと思ったら、巻頭の収録作が宮部みゆきの表題作だから、というものだった。

左目の奥がズキンと痛んで、これは疲れ目だろう。右目は単に霞む感じで、こちらも具合はよろしくない。

「ゆめゆめ忘れるな……。コミケをエンジョイできるようなオタクは「光属性」のオタクであるということを……。誰とも伍することなく、買う側にも、作る側にもなれないオタクが日本には大勢いることを……。」