某所より。
「「空って何で青いの」と子供に問われた時に、短波長の光ほど大気中の分子に散乱されやすい、と回答すると、「じゃあ何で空は青より波長の短い紫にならないのか」という二の矢が当然予想されるわけで、それに対して俺はこれまで紫領域で急減する太陽光のスペクトルを見せれば済む話だと思っていたのだが

実際には散乱された空の光の明るさのピークは紫の波長領域にあるらしい。つまり空は本当に紫色なんだけど、俺らの目の感度が、黄色をピークとして分布するので、比較的見えやすい青が空の色として認識されている、という所まで説明できて合格なのだった。俺にもう一度チャンスを、チャンスをくれ

つまり空の青はレイリー散乱という物理学的機構と、視覚の感度分布という生理学的機構が織りなす色だったわけです。」
「コンパス・ローズ」(VINTAGE YEAR)に収録された「アレキサンドライト・マドリガル」の主人公の色覚について思い出した。紫。

「確か成田亨さんの言葉だったと思うのですが、地球基準では悪役の宇宙人も母星基準では勇者だったり正義だったりするんだから、どこかにカッコ良さが必要だという話がずっと心の隅に残ってます。」