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沢木耕太郎の『春に散る』をパラパラと。主人公を含めて、もうすぐ70になるとか、30才の子供がいてもおかしくない、といった元ボクサーたちの若い時期が想像しづらい……と思っていたら、『坂道のアポロン』がちょうどその頃を舞台にしていたらしくて、なるほど、あの頃か。みんなの願いを叶えて去っていく様は、妖精さん、と呼びたくなる。
以前から咳は出ていたものの、紹介状を持って病院で待たされた辺りから悪化したようで、内視鏡検査が終わるまでは、漢方薬の麦門冬湯を切らさないようにしておきたい。痰がからむ症状は見られないようなので、五虎湯の方は使わない。いつか服用する機会があるだろうと買い置きしておいたのが役立っている。
塩山紀生が火事で亡くなったそうで、どうぞ安らかに。『皇国の守護者』は作者が亡くなったばかりだというのに、表紙の人までも。『装甲騎兵ボトムズ』に『鎧伝サムライトルーパー』等々、力強いイラストだった。
鼻炎も弱まってコーヒーの香りが分かる程度に回復したらしい。