深見真『ヴァイス 麻布警察署刑事課潜入捜査』(角川文庫)680円(税別)
悪徳警官と悪漢と獲物だけが登場する警察小説。250頁もないので手軽に読める。「人気アイドルの覚醒剤所持に大物政治家の賄賂。麻布警察署のエース、仙石のミッションは依頼された全ての犯罪を秘密裏にもみ消すこと。手段は問われない。”悪で以って悪を制す”汚職警官の行く末とは!?」とあるものの、話は盛り上がったところで次巻へと続く……といいなあ。仙石の(子供にまつわる)ゴースト、その仲間で元柔道オリンピック強化選手だった武智、この辺りの伏線は消化されないままで気になる。暴力はさておき、セクシャルな方面が作者にしては手控えられていた印象。新作なのでこれからヒートアップしていく、かもしれない。

朝から絶食、昼過ぎに麻酔して施術、目が覚めたら夕方だった、らしい。点滴のみで絶食は明朝まで続くのだとか。

「わたしが勉強していると 「すごく頑張ってるね」 と言われることがあるのですが、むしろ逆に、レベル上げをせずに初期装備のまま冒険するという縛りで人生を進めるほうが 遥かにハードな難易度を選択して頑張ることになると思います。」