この前のBZが石窯、神田辺りのジビエ料理店に行くとかいう話がチラッと飛び出したような……。

ふの付く某所にて、ホラー小説の話題に名前が挙げられていたので、雪富千晶紀の『死呪の島』に再び挑戦。前はどこまで読んだのだったか、どうやら「咒」の章までは読んでなさそうだ。今回は、親友のノートを読んだ主人公が疑心暗鬼に囚われた辺りで、ミスディレクションが気になって、そこから先は飛ばし飛ばしに読み進めた。だから、迫害を含めたヒロイン周辺の事情は読み取れていないまま。巻末の第21回日本ホラー小説大賞選評では、貴志祐介が「気になったのは、それぞれのエピソードは優れているのだが、アイデアを詰め込みすぎて消化不良になっている点」、宮部みゆきは「お約束の展開を守りつつ、次々と発生する怪奇な事件や現象にはバラエティをもたせ、そのひとつひとつをほどよくコンパクトにまとめて、物語を停滞させなかった」と、構成の長所短所が表裏一体といった感じ。ホラー小説は難しい。

「お酒でも盆踊りでもサンバでもいいんだけど、限られた時間だけ「いつもとちがう自分」を生きても良いという言い訳というか、トリガーが人間には必要なんだと思う。」