佐倉市立美術館の「根付展」へ。物が小さい根付なので、今までの企画展示だと2・3階にまたがっていたのが、今回は2階だけで完結。高円宮家所蔵の根付を見るのは、水田美術館と東京国立博物館に続いて3度目ながら、展示品で明確に見覚えがあるのは、写真とコメントもあった「幽霊」くらい。「フライドポテト」を水田美術館で見たような気もするけれど、水田美術館で見た根付はもっと色彩が鮮やかだったような記憶がある。勘違いかもしれない。下部の細工が覗けるように、根付の下へ斜めになった鏡を設置という展示が何箇所もあって、この配慮は水田美術館や東京国立博物館ではお目にかかれなかった。細工が凝っているなあと思ったのは、渥美孝子作の「てんとう虫」。4.8cmの松かさの上に、2匹のカエルが乗っていて、御本尊のてんとう虫はと言うと、そのカエルたちの真ん中、爪楊枝の頭ほどのナナホシテントウらしき粒が貼りついていた。海外の現代根付作家も11人ばかり。開催期間は18日までだった。

「いつも思うのは「良いな」と思う店なら利用しないといけない、ってこと。「終わる時に慌てたって手遅れなんだよ」って言ってた人の話は正しい。」