ふくやまけいこの『エリス&アメリア ゼリービーンズ』を思い出したところで、ふくやまけいこの本の遍歴も思い出してみる。最初に読んだのは、おそらく『タップ君の探偵室』。掲載誌の「SF & FANTASY リュウ」も読んでいたはずで、最終話の「こんな仕事やめてやる」という篠原かもきの台詞が単行本では書き換えられていたのにショックを受けた覚えがある。次に読んだのが、たぶん、『エリス&アメリア ゼリービーンズ』。タップ君より連載が前だからか、「SF & FANTASY リュウ」では読んだ覚えが無い……待てよ、もしかしたら『タップ君の探偵室』の方も、雑誌を古本屋で買って読んだのかもしれない。その辺りの記憶は曖昧。そして、未読ながらタイトルだけは覚えている「何がジョーンに起こったか」。これを知ったのは、たぶん「ぱふ」誌、それも1983年の4月頃に発売されたのベスト10号の中の、短編部門投稿記事ではないかと思われる。もしかしたら、「コミックボックス」誌の方かもしれない。今はJコミ(マンガ図書館Z)で何冊も読めるようで、いい時代になったなあ。

「ワインを口移ししたのち氷を口で含んで体の線をなぞるやつ、ピクシブで十万回読んだ」